2017.02.17 絵を描くことを思い出した話

春一番が吹いています。
季節の変わり目、特に春は昔のことを思い出したり、良くも悪くも物思う季節。
どうしてだろう?不思議ですね。

私は今、趣味で絵を描いています。
でも数年前まで、自分が絵が描ける事、絵を描くのが好きだった事を全く忘れてました。

数年前、ある病気をきっかけにカウンセリングに通うようになりました。
心の奥底に沢山の抑えていた感情があり、怒ってるのか、悲しいのか嬉しいのか
言葉で表現できず、だんだん自分は何を感じてるのかも分からなくなった時、
カウンセラーの先生から『喜怒哀楽を絵で描いてみて』と、一枚の画用紙とクレヨンを渡されました。
その時はお花畑、とか、曇り空の窓、とか幼稚園生が描くようなものを描きました(笑)
果たしてそれは、“芸術療法”(だったかな?)というもので、言葉に出来ない感情を絵にし、
読み解いていく、というものだったのですが・・。(なので、短時間でささっと描いていきます)
“絵を描く”という行為に、とても懐かしい何かがありました。

その帰り道、スーパーに寄って100均の“がようし”を買い、家に着くやいなや箪笥の奥に
しまってあった色鉛筆を取り出し、(何故か捨てずにずーっとあって、存在は覚えてました)
夢中で絵を書き始めました。

その時描いた絵です。
心はまだ暗闇の真っ只中でしたが、何故かこの絵の女性は爽やかに微笑んでます。
楽しくて、とても集中して描いたのを覚えてます。そして、当たり前のように絵を描いてる、
描けてる自分が不思議でした。
ふと、幼い頃、漫画が大好きで、毎日夢中で絵を描いてた事を思い出しました。
当時、出口が見えない日々を鬱々とぐるぐる回ってたのですが、絵を描く事を思い出してから、
その日を過ごす目的?目標?みたいなものができました。

その後、病気が去ってからも、少しずつ絵を描き続けています。
頭の中にあるイメージを何かで形にしていく作業は大変ですが、とても楽しい時間でもあります。
やはり好きなんでしょうね。

あの日々に感謝、とは・・まだ心からは言えないなあ(笑)。
キツかったー!2度と戻りたくないー!という気持ちや恐怖の方が、まだ今は少し大きいです。
でも、あの不毛な様に感じた経験や月日は無駄ではなかったのかな、とは思ってます。
その経験から何かを学ぶか、それを活かすも殺すも自分次第なんだな、とも。
こうやって自分が出来ること、好きだったことを、不思議な手段で思い出させてくれたのですから。

この経験をしたのも春でした。
春は何かを捨て、何かを得る、そんな季節なのかもしれないな・・
と、また物思いに耽るわけです。

ファーストアルバムつくりました!

ボサノヴァってどんな音楽でしょう?
カフェや静かなレストランで流れてるギターと小さな声の歌の音楽と言うと、ああ!とお分かりになるかもしれません。
それくらい日本ではボサノヴァは当たり前のように、私たちの日常に溶け込んでいます。

ボサノヴァは基本ギターと歌声で構成されている、とても小さな世界。
しかしその中には、ブラジルの歴史や壮大な自然、愛や人生など色とりどりの世界が広がっています。
そんなボサノヴァやサンバは、悲しい時も嬉しい時も人々の人生に寄り添ってきました。もちろん私の人生にも。

【サロン・ド・ボッサ】では、ギターやボーカル、弾き語りのレッスンを通して、皆さんにこの美しいブラジル音楽の世界を知っていただけたらな、と思います。
そしてレッスンだけでなく、音楽仲間と集ったり、好きな曲をシェアしあったり、発表会をしたり・・・ レッスンだけではなく、人と人がつながっていけるような、そんな場所になっていけたらという願いを込めて“サロン”という名前を付けました。

音楽との出会い。人との出逢い。
この音楽を通していただいた、宝石のようなものを皆さんとシェア出来たら。
私も皆さんにお会いするのを心より楽しみにしています。
どうぞよろしくお願いいたします!

サロン・ド・ボッサ(SALON de BOSSA)
https://salon-de-bossa.com/

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